タカラサイレンス（1998年生、母ミアカーラ）

タカラサイレンス（1998年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したミアカーラが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（有）ローレルファーム。戦績は、中央平地27戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2001年のクリスマスカップ(1600万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、宝牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

7月8日、デビュー戦は加藤和宏騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 雨/良）に出走。馬体重は414kg。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のオレンジブロッサムに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月30日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

10月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月19日、中3週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタックスシェルターをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

12月3日、中1週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3歳（2001年）

2月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて13着に敗れた。

3月17日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

7月21日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月11日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したオカトラノオを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月25日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタックンに1馬身3/4の差をつけて3勝目を奪取した。

11月4日、中9週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（5戦2勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（6戦2勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

12月22日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で加藤和宏騎手（7戦2勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナムラマイカをクビ差振り切って優勝

4歳（2002年）

3月2日、中9週で迎えた14戦目は、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で加藤和宏騎手（8戦3勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた15戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で加藤和宏騎手（9戦3勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

10月5日、約6か月半の休養明けで迎えた16戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で加藤和宏騎手（10戦3勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

10月27日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で加藤和宏騎手（11戦3勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

11月17日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の外房ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で加藤和宏騎手（12戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず10着に敗れた。

12月21日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に敗れた。

5歳（2003年）

3月30日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく5着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた21戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦1勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた23戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

7月5日、中5週で迎えた24戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したフィールドスパートにハナ差届かず2着となった。

7月26日、中2週で迎えた25戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

9月27日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に終わった。

12月27日、約3か月の休み明けで迎えた27戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に終わった。