ビーシャープ（2001年生、母チュチュ）

ビーシャープ（2001年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「切れ者」。毛色は栗毛。種牡馬のブラックタイアフェアー（当時15歳）と交配したチュチュが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日優牧場。戦績は、中央平地27戦1勝2着4回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2004年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、日優牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、菊地捷士によって703.5万円で落札された。

稗田研二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

6月22日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

7月5日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

8月3日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

9月27日、中7週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

10月11日、中1週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（東京ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

12月7日、中5週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったマイネルマルカートにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

12月27日、中2週で迎えた8戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、非常に速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

3歳（2004年）

1月24日、中3週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

4月24日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

5月23日、中3週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

7月3日、中5週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、デュヴァルに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

7月17日、中1週で迎えた13戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（7戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アイライクスズカに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月7日、中2週で迎えた14戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

9月5日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

10月3日、中3週で迎えた16戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（8戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪い、かなり厳しいペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のノーブルカフェをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

10月30日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、オリエントヒーローにクビ差交わされて2着に惜敗した。

11月14日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

12月26日、中5週で迎えた19戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

4歳（2005年）

2月19日、中7週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（9戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

4月23日、中8週で迎えた21戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた22戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

6月16日、中4週で迎えた23戦目は、マルチウイン特別（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

8月21日、中8週で迎えた24戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

9月24日、中4週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

10月22日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい14着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた27戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた28戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。