メモリアルシチー（1985年生、母カザリンシチー）

メモリアルシチー（1985年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハギノカムイオー（当時6歳）と交配したカザリンシチーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は井本文雄。戦績は、中央平地15戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1989年の5歳以上400万下。

経歴

デビュー前

田所稔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

12月6日、デビュー戦は栩原一男騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で栩原一男騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

3歳（1988年）

1月5日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で栩原一男騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

2月20日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で栩原一男騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったニホンピロピュアーにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

3月19日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で栩原一男騎手（4戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

4月2日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で栩原一男騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るサクセスドリームを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月17日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上400万下（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で栩原一男騎手（6戦1勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい7着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下の若戸特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で栩原一男騎手（7戦1勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で栩原一男騎手（8戦1勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で栩原一男騎手（9戦1勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

10月15日、中6週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で栩原一男騎手（10戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったヒロノクーニャンにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

11月6日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で栩原一男騎手（11戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で栩原一男騎手（12戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

12月18日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で栩原一男騎手（13戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

4歳（1989年）

1月14日、中3週で迎えた15戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で栩原一男騎手（14戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のチョウカイダニエルを3/4馬身振り切って2勝目を獲得した。