アブキールベイ（2022年生、母アゴベイ）

アブキールベイ（2022年3月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「エジプトのアブキール湾」。毛色は栗毛。種牡馬のファインニードル（当時9歳）と交配したアゴベイが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。2025年の葵ステークス(G3)に勝利した他、2025年の北九州記念(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口智康厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

7月21日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は412kg。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヴィンブルレーを半馬身振り切って初白星を挙げた。

9月1日、中5週で迎えた2戦目は、西塚洸二騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（中京芝1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

10月5日、中4週で迎えた3戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスのりんどう賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

11月30日、中7週で迎えた4戦目は、2歳1勝クラスのさざんか賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったルクスレゼルヴァにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3歳（2025年）

1月25日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳1勝クラスの萌黄賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレイピアを半馬身振り切って制した。

2月23日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、A.A.ルメートル騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

5月31日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳G3の葵ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るクラスペディアを3/4馬身差し切って重賞ウィナーの称号を奪取した。

7月6日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

9月7日、中8週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた9戦目は、吉村誠之助騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

11月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた10戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村誠之助騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。