ヤギリエスペランサ（2008年生、母サンワッシュ）

ヤギリエスペランサ（2008年4月24日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋希望（ポルトガル語）」。毛色は栗毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時19歳）と交配したサンワッシュが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道日高郡新ひだか町、生産者は（有）下河邉トレーニングセンター。戦績は、中央平地19戦0勝2着1回、地方11戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2012年の4歳以上C2。

経歴

デビュー前

谷原義明厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

5月8日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

7月16日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた5戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

9月11日、中3週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、プラネットにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

4歳（2012年）

1月28日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

3月14日、中6週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた8戦目は、田野豊三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハナミチドマンナカに6馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4月4日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田野豊三騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

4月26日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、4歳以上C2（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田野豊三騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のハートノイヤリングに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月19日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から11kg戻して迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。16着に敗れた。

9月16日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい8着に終わった。

10月14日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた14戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

12月15日、中5週で迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

5歳（2013年）

7月13日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた17戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は荻野琢真騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず11着に終わった。

8月25日、連闘で迎えた19戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

11月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた21戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、マルチウイン特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に終わった。

6歳（2014年）

1月16日、中4週で迎えた22戦目は、マルチフェイス特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

2月15日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の大牟田特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（4戦0勝）。17頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい17着に終わった。

2月22日、連闘で迎えた24戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた25戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、酔って候特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネピュアハートに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

3月23日、連闘で迎えた26戦目は、麻衣子愛してるよ特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のファイヤーパワーに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4月5日、中1週で迎えた27戦目は、妹尾浩一朗騎手を鞍上に迎えて、妹尾浩一朗初騎乗特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るニジを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月26日、中2週で迎えた28戦目は、土佐茶特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は宮川実騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、サイモンリッターにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月4日、連闘で迎えた29戦目は、みんなお疲れ様特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（3戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

6月1日、中3週で迎えた30戦目は、一般C3-4（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は妹尾浩一朗騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。