ニチドウルチル（2007年生、母ニチドウジョリーズ）

ニチドウルチル（2007年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋金鉱石」。毛色は栗毛。種牡馬のファルブラヴ（当時9歳）と交配したニチドウジョリーズが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は大平牧場。戦績は、中央平地34戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

小島貞博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

8月2日、デビュー戦は田嶋翔騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

8月22日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

9月13日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月11日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

10月18日、連闘で迎えた5戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

3歳（2010年）

1月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田嶋翔騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

2月28日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田嶋翔騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい11着に敗れた。

3月13日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田嶋翔騎手（6戦0勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

5月9日、中7週で迎えた9戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のジェンティールに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月10日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下の恵山特別（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦1勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメイショウボナールに1馬身半の差をつけて制した。

8月14日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（3戦2勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

9月19日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田嶋翔騎手（7戦0勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（8戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

11月13日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田嶋翔騎手（9戦0勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい5着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の再度山特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田嶋翔騎手（10戦0勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に敗れた。

12月26日、中2週で迎えた17戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の筥崎特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ラフォルジュルネに交わされて1馬身差の2着となった。

4歳（2011年）

1月10日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は荻野琢真騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

3月27日、中7週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（11戦0勝）。17頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着に入った。

4月17日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の蓬莱峡特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（12戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田嶋翔騎手（13戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で田嶋翔騎手（14戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

7月9日、中5週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下の恵山特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（5戦2勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月17日、連闘で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

7月31日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（7戦2勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

8月6日、連闘で迎えた27戦目は、3歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（8戦2勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

11月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、3歳以上500万下の紫竹山特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田嶋翔騎手（15戦0勝）。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

11月26日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた29戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

5歳（2012年）

1月22日、中7週で迎えた30戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の唐戸特別（小倉芝1800m 雨/重）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では決め手に欠いて16着に終わった。

3月3日、中5週で迎えた31戦目は、4歳以上500万下のマイルストーン賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

10月14日、約7か月半の休養明けで迎えた32戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた33戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

12月15日、中5週で迎えた34戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。