フェイトトリックス（2001年生、母キトゥントリックス）

フェイトトリックス（2001年1月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「運命のいたずら」。毛色は青鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時8歳）と交配したキトゥントリックスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地22戦6勝2着3回。2007年の米子ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

6月19日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシーキャロルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2005年）

8月28日、約14か月半の休養明けで迎えた2戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、勝ったパーフェクトブルーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月11日、中1週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下の定山渓特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

10月22日、中5週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のオースミグラスワンに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

11月6日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の霊山特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松田大作騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、ジップにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

12月11日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の鳴海特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の尾張特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマドモアゼルドパリに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2006年）

1月14日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

3月12日、中7週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の遠州灘特別（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松田大作騎手（6戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエーピーチャージをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3月25日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松田大作騎手（7戦2勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のホッコーソレソレーをハナ差振り切って5勝目を手にした。

5月14日、中6週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で松田大作騎手（8戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松田大作騎手（9戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月16日、中5週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた14戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月22日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったホッコーソレソレーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月12日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた17戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のマツリダゴッホをハナ差振り切って6勝目を獲得した。

6歳（2007年）

2月3日、中7週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

7月1日、約5か月の休み明けで迎えた19戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

8月26日、中7週で迎えた20戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

9月8日、中1週で迎えた21戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた22戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。