アシュラオー（2006年生、母ミスハコダテ）

アシュラオー（2006年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「阿修羅王」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時9歳）と交配したミスハコダテが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は木村牧場。戦績は、中央平地9戦0勝2着2回、地方17戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2011年の一般C1二。

経歴

デビュー前

岩戸孝樹厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

2月8日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

3月15日、中4週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

4月25日、中2週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 雨/重）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったキングスリージョンにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

5月16日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したヒシパーフェクトを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月26日、中6週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

8月23日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

11月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（川崎ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、アラタカに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中5週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた10戦目は、サンタクロース特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4歳（2010年）

1月3日、中0週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るレインボーストーンを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

1月29日、中3週で迎えた12戦目は、探梅特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は水野貴史騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

2月11日、中1週で迎えた13戦目は、雪割草特別（浦和ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月2日、中6週で迎えた14戦目は、芦ノ湖特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

4月29日、中3週で迎えた15戦目は、昭和の日特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた16戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、薫風特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

6月15日、中4週で迎えた17戦目は、緑風特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

5歳（2011年）

1月25日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた18戦目は、一般C1三（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したレッドビスティーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

2月10日、中1週で迎えた19戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、一般C1三（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた20戦目は、一般C1二（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

4月15日、中5週で迎えた21戦目は、一般C1二（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコチャに4馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

5月20日、中4週で迎えた22戦目は、小田原城花菖蒲特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

7月2日、中5週で迎えた23戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

10月18日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、秋が瀬特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は水野貴史騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた25戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、翔平&香ウエディングパーティー記念（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

11月22日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、向寒特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でA.ムンロ騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。