ビップデイジー（2022年生、母ローズベリル）

ビップデイジー（2022年2月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+花名(本馬の誕生花)」。毛色は鹿毛。種牡馬のサトノダイヤモンド（当時9歳）と交配したローズベリルが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で2着に入った他、2025年のチューリップ賞(牝G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、吉田俊介から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、鈴木邦英によって5,720万円で落札された。

松下武士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2024年）

8月18日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のウォーターガーベラに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月12日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳1勝クラスの紫菊賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のワンモアスマイルに1馬身1/4の差をつけて2勝目をマークした。

12月8日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦2勝）。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったアルマヴェローチェにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3歳（2025年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月13日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦2勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

5月25日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（5戦2勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

9月14日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月19日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦したが、6着に終わった。