アイキョウムゲン（2003年生、母ショウナンルビー）

アイキョウムゲン（2003年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「愛郷無限。郷土を愛する心は無限なり」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタイキブリザード（当時12歳）と交配したショウナンルビーが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は土田和男。戦績は、中央平地8戦0勝、地方35戦7勝2着3回。主な勝ち鞍は2007年の白山風露特別(一般B2-1)。

経歴

デビュー前

土田稔厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

11月26日、デビュー戦はK.デザーモ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

12月25日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪い、非常に速いペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

3歳（2006年）

1月9日、中1週で迎えた3戦目は、水出大介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

2月19日、中5週で迎えた4戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

6月11日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 雨/重）に出走。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

7月1日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。

8月6日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

9月30日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

10月31日、中3週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた9戦目は、桑野等騎手を鞍上に迎えて、スピカ特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のラインハルトを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

11月12日、中1週で迎えた10戦目は、ソナー倶楽部杯・決起酒会賞（金沢ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で桑野等騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のフェイロンに1馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

11月26日、中1週で迎えた11戦目は、リゲル特別（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で桑野等騎手（2戦2勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた12戦目は、リゲル特別（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で桑野等騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ピュアウインドに交わされて3馬身差の2着となった。

12月24日、中1週で迎えた13戦目は、一般C3-2（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で桑野等騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のグラスアバンテを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4歳（2007年）

1月4日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2-4（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で桑野等騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のリアルパーフェクトに4馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

4月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、前野幸一騎手を鞍上に迎えて、春蘭特別（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハヤテサンデーに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4月15日、中1週で迎えた16戦目は、一般B3-2（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したビーナスアイを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月3日、中2週で迎えた17戦目は、坂本憲一還暦祝特別（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で前野幸一騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のハヤテサンデーをクビ差振り切って6勝目を掴み取った。

5月20日、中1週で迎えた18戦目は、一般B2-3（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で前野幸一騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はタレてしまい5着に敗れた。

6月17日、中3週で迎えた19戦目は、（株）三崎ストアー賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で前野幸一騎手（4戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したリーガルマインドを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月1日、中1週で迎えた20戦目は、焼肉のときわ亭杯（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で前野幸一騎手（5戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

7月15日、中1週で迎えた21戦目は、金沢競馬売店組合冨田売店杯（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で前野幸一騎手（6戦2勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

8月12日、中3週で迎えた22戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、一般B2-3（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月10日、中3週で迎えた23戦目は、白山風露特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るシアターピースを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

9月24日、中1週で迎えた24戦目は、吉田晃浩騎手を鞍上に迎えて、萩の花特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に終わった。

10月9日、中1週で迎えた25戦目は、一般B1-2（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田晃浩騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5歳（2008年）

3月31日、約6か月の休み明けで迎えた26戦目は、元気です!輪島がんばる記念（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田晃浩騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた27戦目は、山桜特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田晃浩騎手（3戦0勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

4月28日、中1週で迎えた28戦目は、芝桜特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田晃浩騎手（4戦0勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた29戦目は、JT杯（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は前野幸一騎手（7戦2勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた30戦目は、あざみ特別（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は吉田晃浩騎手（5戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた31戦目は、ひるがお特別（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は米倉知騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた32戦目は、一般B2-2（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた33戦目は、えぞぎく特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は前野幸一騎手（8戦2勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

7月27日、中1週で迎えた34戦目は、ひまわり特別（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（9戦2勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた35戦目は、おみなえし特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で前野幸一騎手（10戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた36戦目は、白山風露特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田晃浩騎手（6戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

10月14日、中4週で迎えた37戦目は、あけび特別（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田晃浩騎手（7戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた38戦目は、一般B2-3（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田晃浩騎手（8戦0勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

11月11日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた39戦目は、ビオラ特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田晃浩騎手（9戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた40戦目は、一般B3-3（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田晃浩騎手（10戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた41戦目は、水仙特別（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田晃浩騎手（11戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた42戦目は、一般B3-2（金沢ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で吉田晃浩騎手（12戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

6歳（2009年）

1月2日、中1週で迎えた43戦目は、松竹梅特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田晃浩騎手（13戦0勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。