サラトガティプトン（2004年生、母Pia Bride）

サラトガティプトン（2004年4月1日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「アメリカ海軍の航空母艦＋地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のSilver Ghost（当時22歳）と交配したPia Brideが16歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地23戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の岩谷特別(500万下)。

経歴

デビュー前

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

12月24日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

3歳（2007年）

1月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るフラワータキシードを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

2月17日、中4週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて8着に敗れた。

9月2日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

9月22日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の汐留特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、最後はウイッチと並んで4着同着となった。

10月14日、中2週で迎えた7戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

11月10日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

4歳（2008年）

5月25日、約6か月半の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、6着を確保した。

7月27日、中8週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（7戦1勝）。17頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた11戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の北洋特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

11月9日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上500万下の香港賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦1勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

5歳（2009年）

1月17日、中9週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

3月14日、中7週で迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の桑名特別（中京芝1200m 曇/重）に出走。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

5月3日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

5月17日、中1週で迎えた16戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

8月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

8月23日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の新発田城特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

9月19日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の小千谷特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（3戦0勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

10月31日、中5週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の秋元湖特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（4戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたジョウショーアロー決め手に屈してハナ差の2着となった。

11月21日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の岩谷特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のフレッドバローズに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

12月5日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で木幡初広騎手（6戦1勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく最後はポールアックスと並んで8着同着となった。

12月27日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で木幡初広騎手（7戦1勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。