フレンチイデアル（2013年生、母イットーフレンチ）

フレンチイデアル（2013年2月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「母名の一部＋理想（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時10歳）と交配したイットーフレンチが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は明治牧場。2015年のすずらん賞(オープン)で2着に入った他、2015年のカンナステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中正二厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2015年）

5月28日、デビュー戦は伊藤千尋騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のビナファイターをクビ差振り切って初白星を挙げた。

6月30日、中4週で迎えた2戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ4（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

8月18日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのターフチャレンジ3（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で阪野学騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったジャーニーマンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

9月6日、中2週で迎えた5戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したオデュッセウスにクビ差届かず2着となった。

10月3日、中3週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月22日、中6週で迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のからまつ賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

3歳（2016年）

4月30日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、3歳500万下のゆきつばき賞（新潟芝1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したブロワに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月15日、中1週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月26日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたアドマイヤスカイ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月17日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のコスモイノセントをクビ差振り切って優勝

12月25日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

4歳（2017年）

3月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

4月15日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月20日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

6月24日、中4週で迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の長万部特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

7月16日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

12月23日、約5か月半の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5歳（2018年）

1月21日、中3週で迎えた20戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の頌春賞（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

6月2日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、4着に入った。

7月1日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

7月28日、中3週で迎えた23戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

10月7日、中9週で迎えた24戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

11月4日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下の会津特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

11月10日、連闘で迎えた26戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

6歳（2019年）

10月19日、約11か月半の休養明けで迎えた27戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた28戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた30戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

7歳（2020年）

2月16日、中8週で迎えた31戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

2月23日、連闘で迎えた32戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

2020年2月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。