アジュディケーター（1993年生、母アロープリンセス）

アジュディケーター（1993年6月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時6歳）と交配したアロープリンセスが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は宮城県、生産者は（株）関兵牧場。戦績は、中央平地8戦3勝。1995年の京成杯3歳ステークス(G2)に勝利した他、1996年のチューリップ賞(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐藤全弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

8月12日、デビュー戦は高山太郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のインターアーチに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月7日、中7週で迎えた2戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のホクトペンダントを半馬身振り切って2勝目をマークした。

11月11日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタヤスダビンチをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3歳（1996年）

3月2日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦2勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

4月7日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（3戦2勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

5歳（1998年）

2月28日、約23か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた6戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた7戦目は、5歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

4月12日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の千葉ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。