コスモプリズム（2006年生、母アンフォイルド）

コスモプリズム（2006年5月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋プリズム」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時8歳）と交配したアンフォイルドが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は山下恭茂。戦績は、中央平地8戦0勝2着2回、地方10戦2勝2着1回。2010年のエンプレス杯(牝Jpn2)で3着に入った他、2010年のTCK女王盃(牝Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山下恭茂から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、山下恭茂から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、コスモヴューファームによって504万円で落札された。

清水英克厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

8月17日、デビュー戦は千葉直人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り曇/重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は444kg。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

9月7日、中2週で迎えた2戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り雨/不良）に出走。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始14番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

9月28日、中2週で迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったメジロワーロックにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月18日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

12月14日、中7週で迎えた5戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

3歳（2009年）

1月24日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

8月9日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、トドロキエンジェルにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

8月30日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

10月2日、中4週で迎えた9戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、台東区特別（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアンハートフェストに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月19日、中1週で迎えた10戦目は、カイジ杯（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスピードキングに3馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

11月12日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳S2のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた12戦目は、オープス磐梯賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したピエールバスターを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月30日、中3週で迎えた13戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2010年）

1月20日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦2勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

2月24日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5歳（2011年）

2月2日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から35kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

5月25日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から15kg増やして迎えた18戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、S2の大井記念（大井ダート2600m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。