バニラキャンティ（2013年生、母エーシンパーティー）

バニラキャンティ（2013年3月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ラン科の植物名＋イタリアのワイン名」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時16歳）と交配したエーシンパーティーが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前川ミツ。戦績は、地方22戦8勝2着3回。主な勝ち鞍は2018年の石井ブラザー金沢競馬来場記念(一般B1三)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、前川勇から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、村上憲政によって453.6万円で落札された。

渡瀬寛彰厩舎（西脇）へ入厩。

4歳（2017年）

2月15日、デビュー戦は田中学騎手を鞍上に据えて、4歳以上C3三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は497kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、コウエイリョウマに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

3月7日、中2週で迎えた2戦目は、4歳以上C3二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

3月22日、中1週で迎えた3戦目は、4歳以上C3（園田ダート1230m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上C3三（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したラブシャークに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月5日、中2週で迎えた5戦目は、瀧川寿希也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C3二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた6戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C2六（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウイナーに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月8日、中8週で迎えた7戦目は、一般C2（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のガイナに約19馬身の大差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

8月15日、連闘で迎えた8戦目は、ござれ祭り特別（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のパープルスクエアに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

9月5日、中2週で迎えた9戦目は、鹿波秋祭り特別（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉原寛人騎手（3戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のトップメダリストを半馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

9月26日、中2週で迎えた10戦目は、一般B1四（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉原寛人騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい5着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた11戦目は、一般B2二（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で吉原寛人騎手（5戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、サイレンスディガに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月7日、中1週で迎えた12戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、林広昭知子結婚おめでとうでんがな記念（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた13戦目は、金沢城・兼六園特別（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（6戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

5歳（2018年）

3月27日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、和明・清英卒業記念（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

4月10日、中1週で迎えた15戦目は、なかのと桜まつり特別（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（7戦4勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のトップメダリストに1馬身半の差をつけて5勝目を挙げた。

5月6日、中3週で迎えた16戦目は、お旅まつり特別（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（8戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月3日、中7週で迎えた17戦目は、一般B2六（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（9戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

7月17日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、一般B2五（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉原寛人騎手（10戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコウユーカゼニノリに5馬身の差をつけて6勝目を手中に収めた。

7月29日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた19戦目は、一般B2二（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉原寛人騎手（11戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて、最後は2着のデルマタッシャデナをクビ差振り切って7勝目を収める

9月9日、中5週で迎えた20戦目は、小木袖キリコ祭り特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で吉原寛人騎手（12戦7勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた21戦目は、一般B1三（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は米倉知騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた22戦目は、堀場裕充騎手を鞍上に迎えて、石井ブラザー金沢競馬来場記念（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のトップメダリストを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。