バイオレットアロー（2010年生、母エヴァブルーム）

バイオレットアロー（2010年3月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「紫の矢」。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時14歳）と交配したエヴァブルームが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は山口忠彦。戦績は、中央平地8戦2勝、地方2戦1勝。主な勝ち鞍は2013年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山口忠彦から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、池田実によって525万円で落札された。

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

5月18日、デビュー戦は国分優作騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では閃光の如き末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

6月1日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

7月14日、中5週で迎えた3戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るポイントブランクを豪快な末脚で3/4馬身差し切って未勝利勝ちを決めた。

8月3日、中2週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のミッキースマホを3/4馬身振り切って2勝目を掴み取った。

9月1日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の釧路湿原特別（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦1勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

4歳（2014年）

7月22日、約11か月の休養明けで迎えた6戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、ルビースター賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

8月10日、中2週で迎えた7戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた8戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

10月8日、中4週で迎えた9戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、夢前川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキネオキャノンに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月6日、中7週で迎えた10戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。