キープアドーラブル（2020年生、母キストゥリメンバー）

キープアドーラブル（2020年4月11日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「可愛らしく、いとおしくい続ける」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時12歳）と交配したキストゥリメンバーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は矢野牧場。主な勝ち鞍は2023年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、矢野牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、吉田ファームによって4,510万円で落札された。

寺島良厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

8月27日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は470kg。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

9月10日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1400m 晴/不良）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

3歳（2023年）

1月21日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、鷲頭虎太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

2023年1月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5月4日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、3歳（門別ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた5戦目は、3歳（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のエルナーニに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月7日、中2週で迎えた6戦目は、ホクレンBB肥料賞（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

6月21日、中1週で迎えた7戦目は、一般C4-1（門別ダート1200m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のジャスパーケイに2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

7月12日、中2週で迎えた8戦目は、うらかわ馬フェスタ賞（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で服部茂史騎手（4戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

8月10日、中3週で迎えた9戦目は、競馬ほのぼの観戦ツアー特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で服部茂史騎手（5戦2勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

9月21日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、JAバンクよりぞう特別（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で服部茂史騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

10月23日、中4週で迎えた11戦目は、山本聡紀騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた12戦目は、山中悠希騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の四十雀特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

11月28日、中2週で迎えた13戦目は、庄司大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したメーテルコートにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月20日、中2週で迎えた14戦目は、一般C2六七八ウ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で庄司大輔騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

4歳（2024年）

1月19日、中3週で迎えた15戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた16戦目は、一般C2七八九ウ（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

3月7日、中3週で迎えた17戦目は、一般C2八九（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のバララララララに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月26日、中2週で迎えた18戦目は、ランチタイムチャレンジ（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で本田正重騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月11日、中1週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた19戦目は、一般C2二三イ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で本田正重騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた20戦目は、一般C2二三四イ（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で本田正重騎手（5戦1勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。