プリンセスメール（1990年生、母プリンセスデリーデ）

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

1月9日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は434kg。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のベガに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月4日、約11か月の休み明けで迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の高山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンキャサリンに1馬身3/4の差をつけてファンの高評価に応えた。

12月11日、連闘で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4歳（1994年）

1月29日、中6週で迎えた4戦目は、5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

3月19日、中6週で迎えた5戦目は、5歳以上900万下の日豊特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた6戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の隅田川特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた7戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

10月16日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のタケショウティアラを半馬身振り切って久々の一戦を制した。

11月19日、中4週で迎えた9戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた10戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたシンフォニー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中1週で迎えた11戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の千種川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

5歳（1995年）

3月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（6戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の山陽特別（京都芝1600m 小雨/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

4月23日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の祇園特別（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた15戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったストロングチャンプにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

6月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下のインディア・トロフィー（中京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったタニノビッグネームを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

7月2日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したトウカイタローを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月22日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の九州スポーツ新聞杯（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（7戦3勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったテイエムジャンボに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

8月12日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のTVQ杯（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（8戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

9月24日、中5週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の乙訓特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（9戦3勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったイブキスタイリストに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

10月7日、中1週で迎えた21戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の紅葉特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月25日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたシンフォニー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月9日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（10戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のメジロアムールに3馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。