フェルミオン（2006年生、母パテントリークリア）

フェルミオン（2006年4月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「量子論における物質の構成要素となる粒子の一つ」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時8歳）と交配したパテントリークリアが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地13戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,800万円（4.5万×400口）で一口馬主が募集された。

奥平雅士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

12月7日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は404kg。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るリュウキュウサンバを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2009年）

2月7日、中8週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイティースルーを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

2月28日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

7月26日、約5か月の休み明けで迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

11月1日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

12月19日、中6週で迎えた6戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、4着に入り込んだ。

4歳（2010年）

1月9日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

2月7日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

8月7日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

9月12日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

11月7日、中7週で迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

5歳（2011年）

1月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の遠賀川特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

5月1日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。