ダイタクフラッグ（1999年生、母ダイタクジーニアス）

ダイタクフラッグ（1999年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナリタブライアン（当時8歳）と交配したダイタクジーニアスが16歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）雅牧場。戦績は、中央平地19戦2勝2着1回、中央障害1戦0勝。2002年の皐月賞(G1)で4着に入った他、2002年の毎日杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鹿戸明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

12月2日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

12月8日、連闘で迎えた2戦目は、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた3戦目は、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシルクアンジェリカを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2002年）

1月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のメイショウスイセイに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月17日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

3月23日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦2勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで踏ん張ったが、チアズシュタルクに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

4月14日、中2週で迎えた7戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

5月26日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

6月30日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

9月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。

10月20日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを17番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず17着に終わった。

4歳（2003年）

5月31日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（6戦2勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

6月8日、連闘で迎えた13戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は太宰啓介騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

7月12日、中4週で迎えた14戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

5歳（2004年）

8月29日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の苫小牧特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

11月13日、中6週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の阿武隈特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦0勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

12月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、P.スマレン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2004ゴールデンスパートロフィー（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

6歳（2005年）

5月15日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた20戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。11着に敗れた。