ヴァドヴィーツェ（2000年生、母コンクラーベ）

ヴァドヴィーツェ（2000年4月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「現ローマ教皇、ヨハネパウロ二世の出生地名（ポーランド）」。毛色は鹿毛。種牡馬のエリシオ（当時7歳）と交配したコンクラーベが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地20戦1勝、地方8戦0勝2着2回。主な勝ち鞍は2003年の3歳新馬(牝)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大沢繁昌によって1,785万円で落札された。

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

1月6日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は496kg。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月12日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のシロキタビクトリアに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月2日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

2月22日、中2週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた5戦目は、服部剛史騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず12着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた6戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

8月30日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

9月14日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって16着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は服部剛史騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部剛史騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

4歳（2004年）

4月11日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で服部剛史騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に終わった。

5月9日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

6月27日、中3週で迎えた15戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

7月10日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は服部剛史騎手（4戦0勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部剛史騎手（5戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

5歳（2005年）

4月3日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

4月24日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では全く伸びず13着に終わった。

8月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた21戦目は、渋谷裕喜騎手を鞍上に迎えて、ミザール特別（旭川ダート1600m 雨/不良）に出走。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた22戦目は、千葉津代士騎手を鞍上に迎えて、アンドロメダ特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。8着に敗れた。

8月31日、中1週で迎えた23戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、日高生産連特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

9月14日、中1週で迎えた24戦目は、スターオブコジーン賞（旭川ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。9着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた25戦目は、レオニズ特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた26戦目は、ミモサ特別（旭川ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で井上俊彦騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったティンバーカコから1馬身差の2着となった。

10月27日、中1週で迎えた27戦目は、JAユース「絆」特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で井上俊彦騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったティンバーカコから半馬身差の2着に敗北した。

11月9日、中1週で迎えた28戦目は、日高獣医師会特別（門別ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で井上俊彦騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。5着に終わった。