ペイシャエヴァー（2014年生、母エバーシャイニング）

ペイシャエヴァー（2014年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+母名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のショウナンカンプ（当時16歳）と交配したエバーシャイニングが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は中田英樹。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上2勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中田英樹から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、西森鶴によって410.4万円で落札された。

小笠倫弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2017年）

1月29日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

2月12日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のサウンドストリートをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（2戦1勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

10月29日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 雨/不良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

12月3日、中4週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたアーバンイェーガー決め手に屈してクビ差の2着となった。

4歳（2018年）

1月21日、中6週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のレンズフルパワーに2馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

3月25日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の天王寺特別（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

6月10日、中8週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のドリュウに1馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

7月1日、中2週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

9月9日、中9週で迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

10月20日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦2勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

11月18日、中3週で迎えた14戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた15戦目は、B.アヴドゥラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

12月28日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の春待月賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

5歳（2019年）

1月27日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（4戦1勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の勝負根性でゴールまで力戦し、4着を確保した。

2月9日、中1週で迎えた18戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

5月25日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

7月7日、中5週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの彦星賞（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

7月21日、中1週で迎えた21戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの長久手特別（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に終わった。

6歳（2020年）

7月5日、約11か月半の休養明けで迎えた22戦目は、3歳以上2勝クラス（福島ダート1150m 曇/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦2勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では末脚が冴えず15着に終わった。

8月15日、中5週で迎えた23戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの新発田城特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れる脚を使えず18着に終わった。

11月29日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのシャングリラ賞（東京ダート1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい11着に終わった。

7歳（2021年）

2月6日、中9週で迎えた25戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のセイヴァリアントに6馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

3月13日、中4週で迎えた26戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの中京スポーツ杯（中京ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

5月8日、中7週で迎えた27戦目は、4歳以上3勝クラスの立夏ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて12着に終わった。

2021年7月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月9日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、ホクレン「拓くぞ!未来」特別（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた29戦目は、日高町建設協会特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

2021年9月24日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。