プリティアンブレラ（2003年生、母ウィッチズハット）

プリティアンブレラ（2003年2月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「可愛らしい傘」。毛色は鹿毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時15歳）と交配したウィッチズハットが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地20戦1勝2着3回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は2006年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人によって1,785万円で落札された。10歳のとき、金子真人ホールディングスから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、スマイルファームによって52.5万円で落札された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

10月30日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

11月12日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

3歳（2006年）

1月14日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したビバロングライフを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月11日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒナギクを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4月8日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のリリウオカラニをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

5月14日、中1週で迎えた10戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

9月23日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に敗れた。

10月15日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

12月17日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

4歳（2007年）

2月10日、中7週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したタケデンタンゴに3/4馬身届かず2着となった。

3月4日、中2週で迎えた15戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた16戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

5月20日、中8週で迎えた17戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

6月24日、中4週で迎えた18戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の戎橋特別（阪神芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り18着に終わった。

8月12日、中6週で迎えた19戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の鹿屋特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

9月8日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦0勝）。17頭立ての10番人気で18番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず14着に終わった。

11月9日、中8週で迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ファイナルナイト特別（川崎ダート1500m 雨/重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

12月19日、中5週で迎えた22戦目は、ハッピーエンド特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

5歳（2008年）

1月2日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定戦のニューイヤー特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた24戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、一般B3三 C1二（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。