アサカラキング（2020年生、母アサカラヴァーズ）

アサカラキング（2020年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「母名より+王様」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時10歳）と交配したアサカラヴァーズが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は協和牧場。2025年の阪急杯(G3)で2着に入った他、2024年の阪急杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、鹿児島国際ゴルフ倶楽部から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、山口雄司によって880万円で落札された。

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2023年）

1月29日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、3歳戦のメイクデビュー東京（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は524kg。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露したが、4着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた2戦目は、3歳戦の3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったオールマイデイズに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月18日、中4週で迎えた3戦目は、3歳戦の3歳未勝利（中山芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のウインレイアーに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月29日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で石川裕紀人騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

6月11日、中5週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で石川裕紀人騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

7月8日、中3週で迎えた6戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの北斗特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい5着に敗れた。

11月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

12月10日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のホウオウムサシをハナ差振り切って2勝目をマークした。

12月24日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスのジングルベル賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のジョウショーホープに3馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

4歳（2024年）

2月4日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの山城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤新騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のレベレンシアに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

2月25日、中2週で迎えた11戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤新騎手（4戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、ウインマーベルにハナ差交わされて2着に惜敗した。

4月7日、中5週で迎えた12戦目は、モルガナイトステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で斎藤新騎手（5戦3勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のモリノドリームに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月9日、中8週で迎えた13戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で斎藤新騎手（6戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

9月8日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、G2のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で斎藤新騎手（7戦4勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、6着に終わった。

10月14日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で斎藤新騎手（8戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

12月21日、中9週で迎えた16戦目は、G2の阪神カップ（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で斎藤新騎手（9戦4勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

5歳（2025年）

2月22日、中8週で迎えた17戦目は、G3の阪急杯（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で斎藤新騎手（10戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、カンチェンジュンガに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月5日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で斎藤新騎手（11戦4勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

5月3日、中3週で迎えた19戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

10月13日、約5か月半の休養明けで迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい17着に敗れた。

11月15日、中4週で迎えた21戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。