スイートミトゥーナ（1987年生、母アンジユレスイート）

スイートミトゥーナ（1987年4月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミスターシービー（当時7歳）と交配したアンジユレスイートが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はシンボリ牧場。戦績は、中央平地8戦3勝。1990年のクイーンカップ(牝G3)に勝利した他、1989年の福島3歳ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

8月13日、デビュー戦は竹原啓二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のスズトパーズに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1200m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（1戦1勝）。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい5着に敗れた。

11月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、2歳オープンの福島3歳ステークス（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のワイドバトルに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

12月16日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で竹原啓二騎手（3戦2勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

3歳（1990年）

1月28日、中5週で迎えた5戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のタカラスマイルに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を手にした。

3月11日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

4月8日、中3週で迎えた7戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月20日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。20頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず12着に敗れた。