ウエルカムヒーロー（1986年生、母サンドラターフ）

ウエルカムヒーロー（1986年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時15歳）と交配したサンドラターフが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1992年の庄内川特別(500万下)。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

1月29日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は490kg。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、エイシンハンターに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

2月19日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトウショウユードラに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

5月27日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、4歳400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ホクセイフリートに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月5日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の噴火湾特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のモミジシンフォニーに3馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

8月26日、中2週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の樽前山特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

12月2日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’89ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（1990年）

1月5日、中4週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

5歳（1991年）

6月22日、約18か月の休養明けで迎えた8戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1000m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

6歳（1992年）

3月8日、約8か月半の休み明けで迎えた9戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したシンコーチャンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3月21日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のフジノギャロップに4馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

4月5日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で内田浩一騎手（5戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた14戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝1600m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

6月28日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高橋康之騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着を確保した。

7月12日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の飛騨特別（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は内田浩一騎手（6戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

9月19日、中9週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に終わった。