ヤクシマ（2020年生、母Satsuma）

ヤクシマ（2020年2月11日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「鹿児島県の島の名。母名より連想」。毛色は芦毛。種牡馬のHavana Grey（当時5歳）と交配したSatsumaが11歳のときに産んだ仔が本馬である。2023年のクロッカスステークス(オープン)に勝利した他、2022年のききょうステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

寺島良厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

7月23日、デビュー戦は岩田望来騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のプリティジェニーに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月17日、中7週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（中京芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月5日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岩田望来騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月17日、中5週で迎えた4戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1200m 小雨/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に敗れた。

3歳（2023年）

1月7日、中2週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサトノヴィレを3/4馬身振り切って2勝目を手にした。

4月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず12着に敗れた。

5月7日、中2週で迎えた8戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り雨/不良）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

5月27日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

9月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた10戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

10月14日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

12月2日、中6週で迎えた12戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

4歳（2024年）

1月28日、中7週で迎えた13戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの巌流島ステークス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のピンクマクフィーを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

2月11日、中1週で迎えた14戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

4月14日、中8週で迎えた15戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず13着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた16戦目は、鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はバテてしまい18着に敗れた。

6月30日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

8月18日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、西塚洸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に終わった。

10月14日、中7週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西塚洸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

10月27日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で西塚洸二騎手（2戦0勝）。17頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。9着に敗れた。