ナムラパイオニア（1999年生、母Dellagrazia）

ナムラパイオニア（1999年4月27日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋先駆者、開拓者」。毛色は栗毛。種牡馬のスピニングワールド（当時6歳）と交配したDellagraziaが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地5戦0勝、地方14戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2003年の一般C1。

経歴

デビュー前

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

3月24日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、3歳未出走（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

4月7日、中1週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未出走（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

8月3日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

9月14日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい14着に終わった。

9月21日、連闘で迎えた5戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

11月4日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、一般D2-3（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったハリケンターゲットから5馬身差の2着となった。

11月21日、中1週で迎えた7戦目は、一般D2-3（門別ダート1200m 雪/重）に出走。鞍上は2戦連続で斉藤正弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に終わった。

4歳（2003年）

1月9日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般C15（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミントクーラーに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

1月23日、中1週で迎えた9戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、一般C9（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったオグリファイターに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月20日、中3週で迎えた10戦目は、一般C7（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は東川公則騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のチェスナットレディに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

3月6日、中1週で迎えた11戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C1（笠松ダート1400m 雨/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るグランイグアスを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

4月15日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、山中利夫騎手を鞍上に迎えて、一般C1（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマックススピードを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月29日、中1週で迎えた13戦目は、一般C1（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山中利夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブルースカイブルーを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って4勝目を奪取した。

5月4日、連闘で迎えた14戦目は、一般C1（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山中利夫騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた15戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、若葉賞（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

6月10日、中2週で迎えた16戦目は、徳留康豊騎手を鞍上に迎えて、一般C1-4（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したジュリアローズを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

7月1日、中2週で迎えた17戦目は、一般C1-2（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で徳留康豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

7月6日、連闘で迎えた18戦目は、一般C1-4（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で徳留康豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

10月6日、約3か月の休養明けで迎えた19戦目は、一般C2-4（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山中利夫騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。