サンヨウアロー（1988年生、母タニイチパワー）

サンヨウアロー（1988年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミスターシービー（当時8歳）と交配したタニイチパワーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三枝牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1991年の4歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

工藤嘉見厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

2月3日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

2月17日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエーターアリスをアタマ差振り切って未勝利戦を制した。

3月23日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（京都芝1400m 外回り曇/不良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

6月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

6月29日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

7月20日、中2週で迎えた7戦目は、鈴木寿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

8月3日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木寿騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

9月1日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るバンテアンシェクルを次元の違う末脚で半馬身差し切って2勝目を獲得した。

10月5日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスリーリゾームを別次元の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月20日、中1週で迎えた12戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の桂川ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柿元嘉和騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の花園ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柿元嘉和騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に敗れた。

4歳（1992年）

1月11日、中6週で迎えた15戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

6月7日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、安芸ステークス（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

6月20日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦のパールステークス（中京ダート1700m 雨/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆仁騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の桶狭間ステークス（中京芝2500m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆仁騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

7月26日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の九州スポーツ新聞杯（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で菊沢隆仁騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

8月29日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上900万下の赤倉特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菊沢隆仁騎手（4戦0勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦2勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆仁騎手（5戦0勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（5戦2勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではいいところがなく15着に敗れた。

5歳（1993年）

1月10日、中9週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた24戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（6戦2勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて10着に終わった。

2月6日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた25戦目は、5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柿元嘉和騎手（3戦0勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

3月7日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた26戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は菊沢隆仁騎手（6戦0勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したオーダーメイドを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月21日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の伊丹特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（7戦2勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の姫路特別（阪神ダート1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆仁騎手（7戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。