リオンリオン（2016年生、母アゲヒバリ）

リオンリオン（2016年1月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ライオン（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時9歳）と交配したアゲヒバリが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のセントライト記念(G2)に勝利した他、2019年の青葉賞(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、寺田千代乃によって9,072万円で落札された。

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

8月19日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、カウディーリョに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

8月26日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたアドマイヤリーブラ決め手に屈して半馬身差の2着に敗れた。

10月21日、中7週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサトノバリオスを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

11月11日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず3着に敗れた。

3歳（2019年）

1月19日、中9週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

2月23日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下の大寒桜賞（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のルヴォルグに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月27日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でしぶとく粘り込んで、最後は2着のランフォザローゼスをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

5月26日、中3週で迎えた9戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を5馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい15着に敗れた。

9月16日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサトノルークスに2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。