ピュクシス（2010年生、母フサイチパンドラ）

ピュクシス（2010年2月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「『パンドラの箱』という言葉の元となった陶器の化粧道具入れ」。毛色は青毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時11歳）と交配したフサイチパンドラが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地8戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2013年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,000万円（7.5万×400口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

11月18日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/重）に出走。馬体重は458kg。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたハッピーモーメント決め手に屈してアタマ差の2着となった。

12月15日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

3歳（2013年）

6月15日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた3戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

7月28日、中5週で迎えた4戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月11日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のフェイマスシーンをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

10月20日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の粟島特別（新潟芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦1勝）。17頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って15着に終わった。

4歳（2014年）

7月13日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた7戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

11月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。