ワカバプリンセス（1985年生、母ハーテツドソング）

ワカバプリンセス（1985年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のキヤタオラ（当時11歳）と交配したハーテツドソングが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠橋本牧場。戦績は、中央平地18戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1988年の4歳以上400万下。

経歴

デビュー前

鈴木勝太郎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

2月7日、デビュー戦は酒井健二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したミスターヨコハマに3/4馬身届かず2着となった。

2月20日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井健二騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

3月20日、中3週で迎えた3戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

4月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて、最後は2着のライジングイーストを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

5月7日、中3週で迎えた5戦目は、4歳400万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は酒井健二騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず4着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

6月12日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳400万下（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月3日、中2週で迎えた8戦目は、4歳400万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

7月31日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（5戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

8月14日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で増沢末夫騎手（6戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は酒井健二騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアサクサモーガンに1馬身3/4の差をつけて2勝目を獲得した。

9月17日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天の川ステークス（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井健二騎手（4戦1勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って10着に終わった。

9月24日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の朱鷺ステークス（新潟芝2000m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井健二騎手（5戦1勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったスーパードラゴンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4歳（1989年）

5月21日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、谷中公一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6月10日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の石和特別（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で谷中公一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

6月24日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の仲夏賞（新潟芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で谷中公一騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

10月29日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で谷中公一騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

11月12日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で谷中公一騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。