イナズマクロス（1988年生、母ポーロニアオリオン）

イナズマクロス（1988年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシービークロス（当時13歳）と交配したポーロニアオリオンが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）小泉牧場。戦績は、中央平地23戦3勝。1991年のエリザベス女王杯(牝G1)で4着に入った他、1991年のクイーンステークス(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

稗田研二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

7月8日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は414kg。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトウカイカオリを上がり1位タイの末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

8月26日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンのクローバー賞（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

12月1日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

12月22日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンのすずかけステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

3歳（1991年）

1月20日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の黒竹賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

2月16日、中3週で迎えた7戦目は、4歳500万下の春菜賞（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

5月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳500万下の夏木立賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

6月15日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（7戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

7月7日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（8戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のインターヒットを半馬身振り切って制した。

8月10日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の駒場特別（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

9月29日、中6週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（9戦2勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では豪脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のマーキーソロンに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

11月10日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（10戦3勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

4歳（1992年）

1月5日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（11戦3勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入った。

2月2日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（12戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

3月1日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（13戦3勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

5月3日、中8週で迎えた17戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（14戦3勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月20日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

10月25日、中4週で迎えた19戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず11着に敗れた。

5歳（1993年）

1月23日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（15戦3勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい15着に終わった。

2月20日、中3週で迎えた21戦目は、白富士ステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（16戦3勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（17戦3勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた23戦目は、船橋ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。