マーチンコウ（1988年生、母キタナシヨナル）

マーチンコウ（1988年3月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミスターシービー（当時8歳）と交配したキタナシヨナルが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）冨岡牧場。戦績は、中央平地10戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1992年の背振山特別(500万下牝)。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

11月24日、デビュー戦は上野清章騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた2戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアンサースターを鬼脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1991年）

4月27日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

5月12日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で松本達也騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったユウキエトワールにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

6月8日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松本達也騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

4歳（1992年）

2月9日、約8か月の休養明けで迎えた6戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下の背振山特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のモントレボーをクビ差振り切って久々の実戦を物にした。

2月23日、中1週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下の早鞆特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松本達也騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

10月3日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本達也騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はタレてしまい8着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。