アサヒパシィオン（1987年生、母アサヒエンジエル）

アサヒパシィオン（1987年5月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミナガワマンナ（当時9歳）と交配したアサヒエンジエルが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）梅田牧場。戦績は、中央平地5戦2勝。1989年の府中3歳ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

石毛善衛厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

10月7日、デビュー戦は安田富男騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京芝1600m 小雨/良）に出走。馬体重は478kg。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のサニーシラユリに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月28日、中2週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

11月25日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のカムイフジに1馬身1/4の差をつけて2勝目をマークした。

12月16日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

4歳（1991年）

2月16日、約14か月の休養明けで迎えた5戦目は、白富士ステークス（東京芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は一杯になって13着に敗れた。