ウイングビット（1998年生、母ヤエシラオキ）

ウイングビット（1998年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したヤエシラオキが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は鎌田正嗣。戦績は、中央平地17戦2勝2着3回、地方2戦1勝。主な勝ち鞍は2004年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

サラブレッドクラブライオンにて総額6,800万円（17万×400口）で一口馬主が募集された。

鹿戸幸治厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

2月4日、デビュー戦は菊地昇吾騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

6月16日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

9月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は菊地昇吾騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、ピエナフジに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

9月30日、連闘で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊地昇吾騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。端に立つ形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ライオントレジャーに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月17日、中1週で迎えた5戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の秋桜特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のウエスタンレディーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月11日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

12月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

4歳（2002年）

7月7日、約7か月半の休養明けで迎えた8戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。

8月18日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたバンブーシンバ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月1日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

9月21日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

9月28日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（4戦1勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

5歳（2003年）

8月2日、約10か月半の休み明けで迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスーパーピカイチを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて久々の一戦を制した。

8月31日、中3週で迎えた14戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の豊前特別（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた15戦目は、桂浜盃（高知ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6歳（2004年）

2月15日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアサカポリシーに1馬身3/4の差をつけて久々の一戦をモノにした。

3月13日、中3週で迎えた17戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吹田特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

3月28日、中1週で迎えた18戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

11月13日、約7か月半の休養明けで迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。