カノヤツバサ（1994年生、母ウサスワロー）

カノヤツバサ（1994年4月3日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のシンウルフ（当時15歳）と交配したウサスワローが7歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は柏木務。戦績は、中央平地14戦0勝2着2回、地方4戦1勝2着1回。1996年のひまわり賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

7月13日、デビュー戦は増井裕騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は418kg。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月11日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったヨドノサフランに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

8月31日、連闘で迎えた5戦目は、2歳オープンのひまわり賞（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したカシノリュウセイにアタマ差届かず2着となった。

11月30日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

12月7日、連闘で迎えた7戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた8戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚が冴えず15着に終わった。

3歳（1997年）

1月20日、中3週で迎えた9戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のゴールドカップ（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のマルシゲライデンをクビ差制して待望の初勝利を挙げた。

2月3日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた10戦目は、3歳戦の九州産馬4歳チャンピオンステークス（荒尾ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったレヴィレイションから約14馬身差の2着に敗北した。

7月14日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた11戦目は、えびの特別（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月21日、連闘で迎えた12戦目は、大隅特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で野元昭嘉騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

8月2日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で野元昭嘉騎手（4戦1勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

8月9日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で野元昭嘉騎手（5戦1勝）。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で野元昭嘉騎手（6戦1勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

8月30日、連闘で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で野元昭嘉騎手（7戦1勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月13日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

4歳（1998年）

1月5日、中2週で迎えた18戦目は、横田雅博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。