マルノユビキタス（2001年生、母マルエーランラン）

マルノユビキタス（2001年5月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋神はあまねく存在する（ラテン語）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエイシンサンディ（当時8歳）と交配したマルエーランランが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は福岡清。戦績は、中央平地24戦3勝2着4回、中央障害1戦0勝、地方7戦1勝2着1回。2008年の兵庫大賞典(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

沖芳夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

3月21日、デビュー戦は渡辺薫彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は508kg。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、チアズアビリティーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4月4日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のサンエムテイオーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

4月17日、中1週で迎えた3戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦1勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

6月5日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳500万下の白藤賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

6月27日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の鶴橋特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

12月18日、約6か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で渡辺薫彦騎手（5戦1勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊かなスタミナで最後まで止まることなく走り抜いたが、伸びてきたケージージェイド決め手に屈してクビ差の2着となった。

4歳（2005年）

1月8日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で渡辺薫彦騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で渡辺薫彦騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたシャルルゲラン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月13日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で渡辺薫彦騎手（8戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスプリングゲントをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月2日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で渡辺薫彦騎手（9戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では賦性の負けじ心を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、5着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で渡辺薫彦騎手（10戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったメガトレンドに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

11月13日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で渡辺薫彦騎手（11戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で渡辺薫彦騎手（12戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るナイキデラックスを豪脚でクビ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

12月24日、中3週で迎えた14戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

5歳（2006年）

1月15日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（13戦3勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた16戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

10月22日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（14戦3勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

11月19日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（15戦3勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

12月10日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（16戦3勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた20戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

6歳（2007年）

2月18日、中7週で迎えた21戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 曇）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月27日、約8か月半の休養明けで迎えた22戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた23戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた24戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。

12月15日、連闘で迎えた25戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

7歳（2008年）

1月22日、中4週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた26戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、宝塚特別（園田ダート1700m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた27戦目は、有馬澄男騎手を鞍上に迎えて、ゴールデンジョッキーカップ（園田ダート1870m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた28戦目は、地方重賞の六甲盃（園田ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

3月19日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上（園田ダート1700m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバンブーフリットに3馬身半の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

4月24日、中4週で迎えた30戦目は、松平幸秀騎手を鞍上に迎えて、ジャパンネット銀行特別Round1（園田ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

5月5日、中1週で迎えた31戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の兵庫大賞典（園田ダート2400m 雨/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったアルドラゴンに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

5月28日、中2週で迎えた32戦目は、淡路島たまねぎ特別（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は下原理騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。