ノーザンカピタン（1996年生、母サクラヒメカブト）

ノーザンカピタン（1996年4月9日）は、日本の競走馬。毛色は栗毛。種牡馬のイブンベイ（当時12歳）と交配したサクラヒメカブトが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）一珍棒牧場。戦績は、中央平地20戦2勝2着4回。1998年の新潟3歳ステークス(G3)で2着に入った他、1998年の函館3歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

6月20日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は466kg。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るケイアイハリケーンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月2日、中5週で迎えた2戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

9月6日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったロサードを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

10月24日、中6週で迎えた4戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

3歳（1999年）

1月24日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

5月16日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり18着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では見せ場なく18着に終わった。

7月11日、中4週で迎えた8戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた9戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1800m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

8月29日、中4週で迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、キーンランドカップ（札幌芝1000m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

9月18日、中2週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は佐藤哲三騎手（2戦1勝）。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

4歳（2000年）

4月15日、約6か月半の休み明けで迎えた13戦目は、5歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の春嶺ステークス（福島芝1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に終わった。

5歳（2001年）

5月4日、約12か月の休養明けで迎えた15戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のいわき特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったノーブルダービーにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

5月27日、中2週で迎えた16戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の有松特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。

6月17日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上900万下の三春駒特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓抜な伸びを見せたが、勝ったユキノサンロイヤルにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月1日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の松島特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブオウに7馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

10月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の姫川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、エリモコンコルドに交わされて2馬身半差の2着となった。

11月4日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、3着に終わった。