インナーアリュール（2017年生、母セントフロンティア）

インナーアリュール（2017年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「秘めたる魅力」。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時18歳）と交配したセントフロンティアが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

小桧山悟厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

2月29日、デビュー戦は野中悠太郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた2戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

3月28日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡育也騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のマイネルパイオニアに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4月19日、中2週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で木幡育也騎手（2戦1勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

7月19日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

8月23日、中4週で迎えた6戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月6日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原優介騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

9月21日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で原優介騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるテリオスベルを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

10月3日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で原優介騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた10戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田敬士騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は原優介騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のグラスデスティーノに1馬身1/4の差をつけて制した。

4歳（2021年）

2月20日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は木幡育也騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は原優介騎手（5戦1勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート2400m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で原優介騎手（6戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では圧巻の末脚を発揮し、3着に入った。

4月11日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラスの印西特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原優介騎手（7戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

5月2日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で原優介騎手（8戦1勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた18戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの是政特別（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた19戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの八王子特別（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず10着に敗れた。

6月20日、連闘で迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラスの報知杯大雪山特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は山田敬士騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に終わった。

8月1日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラスの竜飛崎特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田敬士騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月22日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた22戦目は、3歳以上2勝クラスの大通公園特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田敬士騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上2勝クラスの両津湾特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は原優介騎手（9戦1勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上2勝クラスの鋸山特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

10月24日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鳥屋野特別（新潟ダート1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は山田敬士騎手（5戦0勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

10月30日、連闘で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの伊勢佐木特別（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田敬士騎手（6戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

5歳（2022年）

6月4日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた27戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は原優介騎手（10戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず12着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの檜山特別（函館ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は山田敬士騎手（7戦0勝）。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

7月30日、中5週で迎えた29戦目は、3歳以上2勝クラスの麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は原優介騎手（11戦1勝）。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

9月4日、中4週で迎えた30戦目は、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は山田敬士騎手（8戦0勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた31戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、東京カップけやき賞（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月16日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた32戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、5着に入り込んだ。

10月30日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた33戦目は、3歳以上2勝クラスの鳥屋野特別（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、5着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた34戦目は、3歳以上2勝クラスの福島放送賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したコスモセイリュウにクビ差届かず2着となった。

6歳（2023年）

4月23日、約5か月半の休養明けで迎えた35戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた36戦目は、4歳以上2勝クラスの是政特別（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武士沢友治騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

6月10日、中2週で迎えた37戦目は、3歳以上2勝クラスの青梅特別（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で武士沢友治騎手（5戦0勝）。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

6月24日、中1週で迎えた38戦目は、3歳以上2勝クラスの竜飛崎特別（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は山田敬士騎手（9戦0勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。