トップパシフィック（1995年生、母フイックソロン）

トップパシフィック（1995年6月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のキンググローリアス（当時9歳）と交配したフイックソロンが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）パシフイック牧場。戦績は、中央平地17戦4勝2着1回。1999年の東京新聞杯(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐藤全弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

8月17日、デビュー戦は高山太郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で高山太郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

9月28日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高山太郎騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

10月19日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高山太郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、ラカンにクビ差交わされて2着となった。

11月8日、中2週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカシマメガミに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月6日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は高山太郎騎手（4戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩みのないペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に終わった。

3歳（1998年）

1月17日、中5週で迎えた7戦目は、4歳500万下の黒竹賞（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3月14日、中7週で迎えた8戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

5月9日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、4歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のジェンツスマイルに3馬身半の差をつけて制した。

6月7日、中3週で迎えた11戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦2勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のワールドカップを3/4馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

7月5日、中3週で迎えた12戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（5戦3勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に敗れた。

12月26日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（6戦3勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のインターシュンをハナ差振り切って久々の一戦を物にした。

4歳（1999年）

2月7日、中5週で迎えた14戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（7戦4勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入った。

3月21日、中5週で迎えた15戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた16戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（8戦4勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

5歳（2000年）

12月9日、約20か月の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は高山太郎騎手（5戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。