エプソムマスター（1999年生、母エステーション）

エプソムマスター（1999年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダミスター（当時17歳）と交配したエステーションが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）木下牧場。戦績は、中央平地7戦0勝、地方16戦8勝2着2回。主な勝ち鞍は2003年の初霜特設(C1)。

経歴

デビュー前

2歳のとき、名古屋ステーブルから「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、エプソム愛馬会によって525万円で落札された。

エプソム愛馬会にてで一口馬主が募集された。

菊川正達厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

9月16日、デビュー戦は徳吉孝士騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。馬体重は496kg。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

9月22日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、2歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で徳吉孝士騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

3歳（2002年）

8月11日、約11か月の休養明けで馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

9月22日、中3週で迎えた5戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

10月12日、中2週で迎えた6戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

10月26日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

4歳（2003年）

1月4日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のラフレシアラスカルに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

1月25日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハコダテナムナムに5馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

2月9日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアトミックトップに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月8日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のキセキノキングに約13馬身の大差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4月5日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上C1 C2（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克也騎手（4戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ハコイリムスメにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月28日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島克也騎手（5戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のピルイオーに8馬身の差をつけて制した。

9月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたツバサクン決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月5日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（6戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のラッキーマップを半馬身振り切って6勝目を挙げた。

11月8日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（7戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカズノフクヒメを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて7勝目を手にした。

12月6日、中3週で迎えた17戦目は、初霜特設（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（8戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のナスダックウイングに6馬身の差をつけて8勝目を手中に収めた。

12月22日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克也騎手（9戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

5歳（2004年）

1月18日、中3週で迎えた19戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、M&Kジョッキーズカップ（第1戦）（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

7月24日、約6か月半の休養明けで迎えた20戦目は、七夕特設（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた21戦目は、権藤学騎手を鞍上に迎えて、立秋特設（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

9月19日、中4週で迎えた22戦目は、秋分特設（佐賀ダート1750m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で権藤学騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で権藤学騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。