メルシーコバン（2004年生、母エブロスタイセイ）

メルシーコバン（2004年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋小判」。毛色は鹿毛。種牡馬のジョリーズヘイロー（当時17歳）と交配したエブロスタイセイが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は大成牧場。戦績は、中央平地28戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大成牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、永井商事によって567万円で落札された。

湯窪幸雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

10月21日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

11月12日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

11月19日、連闘で迎えた3戦目は、高野容輔騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、キングブレーヴに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

12月17日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヤマカツブライアンに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2007年）

1月7日、中2週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下のくすのき賞（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって7着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた8戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の雪割草特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

4月7日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた12戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

10月21日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1700m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

12月2日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったクンダリーニにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月15日、中1週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

4歳（2008年）

1月26日、中5週で迎えた17戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

6月8日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のニシノドーンを3/4馬身振り切って休養明け初戦を物にした。

7月6日、中3週で迎えた19戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

5歳（2009年）

3月1日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

4月12日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

5月10日、中3週で迎えた23戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

8月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた24戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず13着に敗れた。

9月27日、中3週で迎えた25戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

11月1日、中4週で迎えた26戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた28戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。