スギノフォルモーザ（1997年生、母スカーレットローズ）

スギノフォルモーザ（1997年2月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時11歳）と交配したスカーレットローズが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地22戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2000年の4歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド2歳」に上場され、杉山忠国によって3,255万円で落札された。

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

2月26日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカサノバダンディに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月11日、中1週で迎えた2戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルジェアンを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

4月23日、中5週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた3戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

5月21日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

12月9日、約6か月半の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のビューティグローをクビ差振り切って久しぶりの実戦を物にした。

4歳（2001年）

1月8日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦3勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた7戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

3月31日、中3週で迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 小雨/不良）に出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

6月10日、中5週で迎えた11戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のタイランドカップ（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

5歳（2002年）

4月13日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた14戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では目立つような脚を使えず15着に終わった。

6月22日、中4週で迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

6歳（2003年）

1月19日、約7か月の休養明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったユレルオモイに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

2月8日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったニシノプロミネンスを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

3月2日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に敗れた。

9月6日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた20戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北斗賞（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

10月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた22戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。