ベストアルバム（2000年生、母ベストダンシング）

ベストアルバム（2000年2月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ヒット曲ばかりを収録したＣＤ」。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時13歳）と交配したベストダンシングが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地18戦5勝2着4回。2003年のローズステークス(牝G2)で3着に入った他、2002年の萩ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

沖芳夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

6月15日、デビュー戦は渡辺薫彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したフジクロカミを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月7日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったシルクコジーンにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

9月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のオーバーソウルに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月26日、中4週で迎えた4戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

3歳（2003年）

5月11日、約6か月半の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下の矢車賞（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシロキタガデスを半馬身振り切って久方ぶりの実戦を物にした。

6月8日、中3週で迎えた6戦目は、3歳1000万下の白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のメイショウバトラーに1馬身半の差をつけて優勝

9月21日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

10月19日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で渡辺薫彦騎手（6戦2勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では切れる脚を使えず17着に敗れた。

4歳（2004年）

1月25日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で渡辺薫彦騎手（7戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で渡辺薫彦騎手（8戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月28日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で渡辺薫彦騎手（9戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したツルマルヨカニセに半馬身届かず2着に敗北した。

5歳（2005年）

1月5日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の初夢賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で渡辺薫彦騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で渡辺薫彦騎手（11戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトリリオンカットをクビ差振り切って久々に勝利を挙げた。

3月20日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で渡辺薫彦騎手（12戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るミキノマーベラスを強烈な末脚でハナ差だけ差し切って圧倒的支持に応えた。

4月16日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で渡辺薫彦騎手（13戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったエアセレソンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月14日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で渡辺薫彦騎手（14戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

11月13日、約6か月の休み明けで迎えた18戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で渡辺薫彦騎手（15戦4勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。