イチライキングオー（1999年生、母ナンブグローリアス）

イチライキングオー（1999年2月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のナカヤマストーム（当時6歳）と交配したナンブグローリアスが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は鹿児島県、生産者は（有）吉永ファーム。戦績は、中央平地19戦1勝2着3回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2002年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、吉永ファームから「大崎市場サラブレッド2歳」に上場され、市来静夫によって162.75万円で落札された。

吉永正人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

7月21日、デビュー戦は野元昭嘉騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

3歳（2002年）

4月13日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた3戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

4月21日、連闘で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入った。

5月4日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

6月2日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったグッドに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

6月16日、中1週で迎えた7戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したカウンターフォースに半馬身届かず2着に敗北した。

6月22日、連闘で迎えた8戦目は、3歳未勝利（福島ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

7月28日、中4週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

8月31日、中2週で迎えた11戦目は、金子光希騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るモリノエリートを上がり3位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月29日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は金子光希騎手（1戦1勝）。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で金子光希騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（4戦0勝）。13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

4歳（2003年）

6月15日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は横山義行騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

6月21日、連闘で迎えた17戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したエースズチャイムを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月30日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、大隅特別（荒尾ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉永護騎手（5戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月30日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた19戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は平沢健治騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月14日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で平沢健治騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

5歳（2004年）

8月14日、約11か月の休養明けで迎えた21戦目は、赤見千尋騎手を鞍上に迎えて、サードニックス賞（高崎ダート1900m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。10着に終わった。