エーシンレンジャー（2010年生、母Dixie Talent）

エーシンレンジャー（2010年4月23日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋部隊、組織」。毛色は栗毛。種牡馬のRead the Footnotes（当時9歳）と交配したDixie Talentが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦4勝2着1回、地方2戦0勝。2013年の端午ステークス(オープン)で2着に入った他、2013年のヒヤシンスステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月14日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月24日、中5週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るロレーヌクロスを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2013年）

1月6日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のティズトレメンダスをクビ差振り切って勝利をモノにする

2月17日、中5週で迎えた5戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦2勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

4月28日、中9週で迎えた6戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったサウンドリアーナにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

6月16日、中6週で迎えた7戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい13着に敗れた。

10月14日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月3日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く粘り込んで、最後は2着のダンシングミッシーを3/4馬身振り切って3勝目を手に入れた。

11月30日、中3週で迎えた10戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のタマブラックホールをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

4歳（2014年）

3月1日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

4月5日、中4週で迎えた12戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

5月3日、中3週で迎えた13戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

11月8日、約6か月半の休み明けで迎えた14戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

5歳（2015年）

8月28日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた15戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、東京中日スポーツ賞（大井ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

10月2日、中4週で馬体重を前走からさらに15kg増やして迎えた16戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、スマイルシティ・品川特別（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。