プリンセスイブ（2002年生、母ナナイモプリンセス）

プリンセスイブ（2002年2月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母名の一部＋生命（ヘブライ語より）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時9歳）と交配したナナイモプリンセスが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、中央平地32戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

境征勝厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

12月25日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は424kg。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったパリブレストにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

3歳（2005年）

1月15日、中2週で迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のフサイチエーシックに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

2月19日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

2月26日、連闘で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下のきんせんか賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

4月30日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

11月6日、約6か月半の休養明けで迎えた8戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のタマモダンディをクビ差振り切って久々の一戦を物にした。

12月17日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

4歳（2006年）

1月8日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西田雄一郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はタレてしまい15着に終わった。

2月5日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で西田雄一郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず11着に終わった。

3月11日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた12戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。最後は一杯になって15着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（4戦1勝）。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の金峰山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

6月17日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

7月16日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（6戦1勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

8月26日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西田雄一郎騎手（7戦1勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

10月29日、中8週で馬体重を前走から24kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西田雄一郎騎手（8戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

12月10日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で西田雄一郎騎手（9戦1勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

5歳（2007年）

1月27日、中6週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で西田雄一郎騎手（10戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

3月3日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着を確保した。

4月1日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

4月21日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（11戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた24戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

6月23日、中5週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（12戦1勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（13戦1勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

11月10日、約4か月の休養明けで迎えた27戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月9日、中3週で迎えた28戦目は、3歳以上500万下の犬山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は西田雄一郎騎手（14戦1勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

6歳（2008年）

1月19日、中5週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（15戦1勝）。17頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、6着に入り込んだ。

2月3日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で西田雄一郎騎手（16戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

3月15日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の岡崎特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西田雄一郎騎手（17戦1勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月29日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上500万下の渥美特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西田雄一郎騎手（18戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。