ドゥオーモ（2013年生、母アスクコマンダー）

ドゥオーモ（2013年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「イタリアの各街を代表する教会堂。ラテン語で神の家の意」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時11歳）と交配したアスクコマンダーが16歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤原牧場。2020年の函館記念(ハンデG3)で2着に入った他、2020年の小倉大賞典(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

広尾サラブレッド倶楽部にて総額6,400万円（16万×400口）で一口馬主が募集された。

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

3月13日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線に入ると、前で粘るソングライティングを鮮やかな末脚で半馬身差し切って未勝利戦を制した。

4月2日、中2週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

4月30日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあやめ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5歳（2018年）

3月11日、約22か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に敗れた。

4月8日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

5月5日、中3週で迎えた6戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の二王子特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

6歳（2019年）

4月21日、約11か月半の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたリリーモントルー決め手に屈してクビ差の2着となった。

5月11日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

6月9日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したペルクナスを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月13日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラスの臥牛山特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（5戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアラスカに1馬身半の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

8月4日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの藻岩山特別（札幌芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（6戦1勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

8月31日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの日高特別（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡佑介騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

7歳（2020年）

1月6日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの許波多特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた14戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの壇之浦特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

2月16日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの玄海特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のダディーズトリップに1馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

2月23日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったカデナにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

5月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず11着に終わった。

7月5日、中7週で迎えた18戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた19戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典函館記念（函館芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したアドマイヤジャスタを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

10月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。

11月15日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず12着に終わった。

8歳（2021年）

2月21日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

4月18日、中7週で迎えた23戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

7月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典函館記念（函館芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は勝浦正樹騎手（5戦1勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。

10月31日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

2021年11月12日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。