イプノーズ（2019年生、母ジャルダンスクレ）

イプノーズ（2019年3月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「陶酔、恍惚(仏)」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時16歳）と交配したジャルダンスクレが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月30日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

3歳（2022年）

1月23日、中7週で迎えた3戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、6着に終わった。

3月21日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したマリブパインにハナ差届かず2着に甘んじた。

4月17日、中3週で迎えた5戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

6月4日、中6週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた7戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクリノオスカルに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月4日、中8週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 晴/稍重）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で今村聖奈騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のミロワールを3/4馬身振り切って2勝目を手に入れた。

11月6日、中8週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

4歳（2023年）

2月4日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの有田特別（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。

3月12日、中4週で迎えた11戦目は、古川奈穂騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

8月19日、約5か月半の休み明けで迎えた12戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの雲仙特別（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

2023年8月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。